30代以降も成長する人とは?
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30代は、キャリア形成の上で重要なターニングポイントだ。会社では中堅社員と呼ばれるようになり、すでに仕事に慣れていたとしても、ルーティン的にしか働かなければ、その後のキャリアアップは期待できないだろう。

30代以降も成長・キャリアアップを果たせる人と果たせない人との差はどこにあるのだろうか。

成長・キャリアアップの必要性が高まっている

2021年4月1日、「改正高年齢者雇用安定法」が施行された。社員の70歳までの就業確保を努力義務とする内容で、高齢者により長く働いてもらうことで、国としては日本国内における労働力不足の課題を緩和する狙いがある。

会社員側の視点から今回の法改正をみると、企業に勤めることができる期間が当初の想定よりも延長される可能性が出てきたことになり、喜ばしいことだ。実際に就業期間が延長されたら、65歳を超えても労働収入を安定的に手にすることができる。

ただし、こうした中で重要性を増しているのが、若いうちからの成長・キャリアアップのための努力である。70歳までの就業確保はあくまで企業側の「努力義務」であり、一定程度のスキル・能力・実績がなければ、対象者からふるい落とされてしまうだろう。

日本国内で消えゆく「年功序列」の考え方

また日本では、人事考課において「年功序列」の考え方がすでに時代遅れとなりつつあることにも注目したい。ルーティン的にしか仕事をこなしていないと、人事考課で低い評価を受け、降格・降給となる可能性が高まる。

こうした人は、勤める企業の業績が悪化すれば、真っ先に人員整理や配置転換のターゲットになりやすい。

会社員の分類は大きく2種類

ここまでで述べてきたように、会社員が勤め先の企業で成長・キャリアアップを目指す必要性は、以前よりも格段に増している。ただし、全ての人が成長・キャリアアップに向けて努力できているわけではない。

これは働き盛りの30代の会社員にも言えることで、会社員は大きく「ルーティン的にしか働かない人」と「自分で目標を作って努力する人」の2種類に分類できる。

ルーティン的にしか働かない人

企業に入社すると、まず仕事のやり方を覚えることから始まる。30代にもなれば入社から10年前後経っており、すでに会社の業務について一定の知識を有している。日々の仕事を滞りなくスムーズにこなしていける人も少なくないだろう。

業務が円滑に遂行されているのは企業にとっては喜ばしいことだ。しかし、ルーティン的に仕事をこなしているだけでは、企業内で抜きん出た存在にはなれず、大きなキャリアアップは望めないだろう。

自分で目標を作って努力する人

一方で、自ら課題を見つけて目標を立て、企業への貢献度を高めると同時に、新たなスキルも習得しようと努力する会社員もいる。30代になれば日々の業務に少し余裕が出てくる人も多く、こうした余力を成長やキャリアアップのために費やしているわけだ。

具体的には、課題に対する解決策を上司や経営陣に提案したり、自己投資としてスキルアップのためのセミナーや研修に参加したり、といった具合だ。こうした努力の積み重ねで、キャリアの伸び代は広がっていく。

年金支給時期の引き上げ、「第二の人生」は厳しいものに?

年金の支給開始年齢の段階的な引き上げについても知っておきたい。

厚生年金の支給開始年齢は2013年度から2025年度にかけ、段階的にこれまでの60歳から65歳まで引き上げが行われている。日本国内で今後より一層高齢化が進むことを考慮すると、将来的にさらに受給開始年齢が引き上げられることも考えられる。

こうしたことに備えるためにも、65歳以上になっても継続雇用されることや、現役のうちにキャリアアップによる昇給によって老後の生活資金をしっかり形成しておくことは、非常に重要だ。

それが実現されなければ、いわゆる「第二の人生」は厳しいものになり、豊かな老後を過ごしていけなくなるかもしれない。つまり、成長・キャリアアップに向けて「第一の人生」を主体的にデザインすることは、個々人にとってとても大切というわけだ。

成長・キャリアアップの先にある「豊かな老後」を目指して

この記事では、30代のうちから成長・キャリアアップを目指すことの重要性や、企業には「ルーティン的にしか働かない人」と「自分で目標を作って努力する人」の2種類の会社員がいることを説明してきた。

企業によっては、社員の昇進・昇給へのルートを示す「キャリアパス」を提示し、そのための研修・セミナーの機会を多く与えてくれるケースもある。しかし、日本の全ての企業がこうしたケースに当てはまるわけではない。

成長・キャリアアップを実現できるかどうかは、全て自分自身にかかっている。今もしルーティン的にしか仕事をこなしていないのなら、明日から行動や考え方を少しずつ変えていってはどうか。その先にあるのが豊かな老後だと思えば、やる気も湧いてくるはずだ。

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