乗馬というと「お金持ちが嗜む趣味」というイメージが定着している。確かに海外の富裕層の子どもの多くが乗馬を習っているが、けっしてステータスだけが目的ではない。子どもへの投資を惜しまない富裕層が乗馬を習い事の1つとして選ぶ背景には、主に4つの理由がある。

子どもに乗馬を習わせる4つの理由

欧米の富裕層が子どもに乗馬を習わせる4つの理由
(画像=mtaira/stock.adobe.com)

乗馬が子どもの心身にもたらすメリットは、数々の調査で立証されている。ここでは富裕層が乗馬に投資する、4つの理由をご紹介しよう。

乗馬を習わせる理由1:ポジティブな感情やスキル、個性を育む

2006年にアメリカ青年馬協議会(AYHC)がスポンサーを務めた調査では、定期的な乗馬活動が子どもの個性とライフスキルの育成に役立つことが明らかになった。

乗馬活動にはただ馬に乗るだけではなく、馬やポニーの世話も含まれており、言葉で意思疎通ができない動物に、自分の意思を伝えるコミュニケーション能力が必要だ。

子どもは馬とのコミュニケーションを通して、自分の選択や態度、行動が周囲にどのように影響するかを学び。これにより責任感や忍耐力、分別、共感、優しさ、自己鍛錬などポジティブな感情やスキルを自然に身につけていくだろう。

乗馬を習わせる理由2

:認知能力が向上する