水泳をすると人生に大きなプラス? 貯金が貯まる、ストレス解消、学力向上…
(画像=ManuPadilla/stock.adobe.com)

日ごろ楽しむスポーツの中でも、水泳というとダイエットや心肺機能の強化に役立つイメージがある。しかし、そのほかにも、水泳は人生にたくさんのプラス効果をもたらす可能性がある。この記事では、アンケート結果や経営者・識者インタビューなどをもとに、「水泳によって得られる一生の財産について」考察していきたい。

日常的に水泳をしている人の貯金額は圧倒的に多い

ネット上で「お金が貯まる人のライフスタイル」をリサーチすると、数多くの記事に行き当たる。一例では、財布がキレイな人や早起きをする人はお金が貯まりやすい、健康に気をつける人はお金が貯まりやすいなど……真偽のほどは別にして、「お金が貯まる人の共通点」はとてもバラエティに富んでいるようだ。

今回は、東証2部上場で与信管理支援を行うリスクモンスター株式会社が実施した第1回「お金が貯まる人のライフスタイルアンケート」(2020年12月実施/対象者500人)を紹介する。まず、「運動をしている」と答えた人と「運動していない」と答えた人の貯金額の中央値を調べると、「運動をしている人」の貯金額が200万円多いという結果になった。

運動の可否 貯金額の中央値 全体に占める割合
運動をしている 400万円 35.8%
運動をしていない 200万円 64.2%

さらに、日常的にしているスポーツの種目と貯金額の中央値の関係については、「水泳をしている人の貯金額」がほかの種目を大きく上回った。

順位/種目 貯金額の中央値 全体に占める割合
1位/水泳 1,500万円 4.2%
2位/ゴルフ 900万円 6.4%
3位/スポーツジム 800万円 10.6%
4位/バレーボール 500万円 0.6%
4位/ランニング 500万円 11.8%
4位/テニス 500万円 2.8%

もちろん、上記の結果だけを見て「水泳をしている人はお金が貯まる」(逆に、貯金額の多い人は水泳をしている)と断定することはできない。しかし、ある程度の規模のアンケート調査で、水泳をしている人の貯金額が圧倒的に高いという結果が出たのは事実である。

アイリスオーヤマの大山会長、東京海上HDの永野会長らは水泳でストレス解消

水泳にはお金が貯まる以外にもストレス解消などに役立つ可能性もある。ビジネス界で水泳を趣味にする人としてはアイリスオーヤマ会長の大山健太郎氏が代表的だろう。

大山氏は父親の急死によって19歳でプラスチック成型加工の工場を継ぎ、工員5名から従業員およそ4,400人(2021年1月現在)、2020年度のグループ売上高6,900億円の規模にまで育て上げた。2015年11月の日刊工業新聞によれば、大山氏(当時は社長)がストレス解消法として週に1回、水泳などの運動をしていることが紹介されている。

東京海上ホールディングス会長の永野毅氏も水泳が趣味のエグゼクティブの1人だ。『日経グッディ』に掲載されたインタビュー記事によると、永野氏は高校・大学時代から水泳に親しみ、東京海上に入社後も水泳部員として活動。社長に就任してからもスポーツクラブで泳いでいたとのこと。

一般的に水泳は心肺機能と筋力に負荷をかける運動として知られるが、若いころから水泳と親しんできた永野氏にとっては「気分転換やストレス解消」だった。水泳が「ストレス解消法」になっているのは前出の大山氏との共通点だ。

また、コンビニ大手ローソン社長の竹増貞信氏も水泳を趣味にしている。NHKラジオのインタビューで「汗をかいていないと体調が悪くなるんじゃないかと思うくらい」と語るほど運動好きの竹増氏。新型コロナウイルス感染症の拡大前は年間200キロを目標に泳いでいたそうだ。コロナ禍によってプールが閉鎖され目標達成は難しくなったが、その分ウォーキングでカバーしたいと述べている。「障壁があるからできない」という発想ではなく代替案で対応するのは、まさに経営者的な発想である。

東大生が「小学生時代にやっていた習い事」で水泳が断トツ1位

さらに、水泳は子ども〜青年期の学力によい影響を及ぼす可能性があるのかも知れない。『プレジデントファミリー』誌の調査では(※1)、東京大学の大学生・大学院生の184人に対して「小学生時代にやっていた習い事」を聞いたところ水泳がトップになった。

順位/種目 割合
1位/水泳 58.7%
2位/楽器 38.6%
3位/英語 25.0%
4位/習字 22.8%
5位/サッカー 19.6%

※1:出所 「プレジデントファミリー「2020年完全保存版 塾・習い事選び大百科」より株式会社ZUU作成

ただ、水泳はもともと小学生に人気のある習い事だ。そのため、「必然的に東大生でも多くなるのでは?」と感じる人もいるかもしれない。たしかに、小学生全体で見たときの習い事のトップも水泳だ(※2)。

順位/種目 割合
1位/水泳 28.4%
2位/音楽教室 14.0%
3位/英語 13.6%
4位/そろばん 7.5%
4位/書道 7.5%

※2:出所 学研教育総合研究所「小学生の日常生活・学習に関する調査(2019年)」より株式会社ZUU作成

しかし、水泳をやっている割合を東大生の小学生時代と一般小学生で比較してみると、東大生が30%も高い。ここまで大きな差があるということは、水泳と学力に何らかの相関関係が隠されているのだろうか。

水泳は、子どもの成長に最適な習い事である

水泳は成長期の子どもにもよい影響を与えているスポーツのようだ。学齢期の子どもを持つ保護者向けのWebメディア『朝日新聞EduA』に掲載された小児科医・原光彦医師(東京家政学院大学 教授)へのインタビュー記事によると、水泳は「身体面でもメンタル面でも、お子さんの成長にとって最適な習い事」とのこと。具体的な効果として、「全身の筋肉が効率よく使える」「心肺機能が強くなる」「自律神経のバランス調整に役立つ」などを挙げている。

さらに、原医師は水泳のメリットとして、「赤ちゃんからお年寄りまで、一生続けやすい」ことも挙げている。ほかのスポーツでは下半身や体の一部に負荷がかかり、ケガをしやすい面もある。水泳は浮力で負荷を軽減しやすいため、幼児から高齢者まで一生楽しみやすい。

まずは体験教室や短期教室などで「水泳との相性」の確認を

本コラムでは、アンケート結果やインタビューなどをもとに「水泳が人生にプラスになる可能性」を見てきた。その内容を振り返ってみたい。

500人を対象にしたアンケートでは、日常にしているスポーツのなかで「水泳をしている人」の貯金額(中央値)が1,500万円と圧倒的に高かった。また、有名ビジネスパーソンで水泳によってストレス解消などをしている人も目立ち、その一例として、アイリスオーヤマ会長の大山健太郎氏、東京海上ホールディングス会長の永野毅氏、ローソンの社長の竹増貞信氏などを紹介した。

「水泳と成績・成長期」のテーマでは、東京大学の大学生・大学院生の約6割が小学生時代に水泳を習っていた(一般小学生は約3割)。小児科医の解説では水泳は「子どもの成長期にとって最適な習い事」とのことだ。

このように水泳がもたらす人生へのプラス効果を知ると、「水泳を趣味として始めたい」「子どもに水泳を習わせたい」と気持ちがはやる人もいるだろう。しかし、すべての人が水泳と合うわけではない。いきなりスイミングスクールに申し込んだりせずに、まずは体験教室や短期教室などを利用して、「水泳との相性確認」から始めることをおすすめしたい。

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